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意外と知らない、会計freeeの売上計上方法の全体像②

会計freeeには、さまざまな売上計上方法が用意されています。

なんとなく使ってみても処理は可能ですが、
最適な処理方法を採用できているかは分からないもの。

網羅的に整理してみましたので、
今一度見直す参考にしてみてください。

 

売上計上の3パターン

会計上の売上の計上パターンには、
以下の3通りがあります。

①入金=売上
②売上→入金
③入金→売上
ポイントは、
お金をもらったタイミング=売上が上がったタイミング
とは限らない、ということ。

現金でもらっても、
クレジット会社から後日入金されても、
同じものが同じように売れたのなら、そのタイミングで売上を計上してね
というのがルールです。

したがって、
入金したタイミングと売上を計上するタイミングがズレる
というパターンがありえるわけです。

なので、売上の計上方法として、

①入金と売上のタイミングが一致する
②先に売上が上がり、後になって入金がある
③先に入金があり、後になって売上が上がる

の3パターンを想定しなければなりません。

今回はこのうち、
②売上計上→後日入金パターン
パターンの処理方法を説明します。

 

①入金と売上のタイミングが一致するパターン

意外と知らない、会計freeeの売上計上方法の全体像①

③先に入金があり、後になって売上が上がるパターン

意外と知らない、会計freeeの売上計上方法の全体像③

 

「売上→入金」パターンの計上方法

ここでは、売上日のあとに入金日が来るパターンの処理を紹介します。

 

売上の処理

まずは売上の計上処理方法について紹介します。

自動(半自動含む)のものと手動のものがありますが、
総じて、自動のものがオススメです。

 

決済サービス連携

freeeに対応している決済システムやPOSレジ等のサービスと連携可能であれば、
自動で売上情報を登録することが可能です。

こちらの手段が取れるのであれば、
間違いなくこちらを使うべきでしょう。

こちらは各所説明が充実している感があるので、
詳細はこちらなどをご覧ください。

 

エクセルインポート

どんな方法?

こういったExcelデータをつくり、
freeeにインポートする(取り込む)だけで売上が計上できます。

・自動連携できないシステムを使っているが、
売上の一覧がExcelやcsvなどの形式で出力できる
・Excelで売上一覧をつくっているので、そのまま取り込みたい
といった場合に使える方法です。

毎月の取引量がそれなりに増えてくると、
ひとつひとつ売上を手入力していくのはかったるいものです。
Excelで数字をまとめて、
あとはエクセルインポートで取り込むだけ、
にしておくと非常にラクなので、オススメです。

「ウチのシステムはExcelで売上一覧を出すとかできないからな…」
と思っていても、意外とそういった機能があったりします。

「外部出力」「汎用データ出力」
「csvで出力する」「データ転送」などの名称で、
普段絶対使わないようなところに隠れてますので、
がんばって探してみましょう。

 

売上の計上は?

まずはExcelデータを用意します。
以下のようなフォーマットであればOK。

最低限必要なのは
・発生日
・金額
です。
発生日=売上の上がった日。

他にあるといい項目は「取引先」。
取引先を設定すると、債権債務管理機能が使えます。
「請求は出したけど、いまだに入金無いな」が確認できるようになります。

あとは、売上といっても、何の売上かが分からないと分析しづらいので、
具体的な売上の内容があるのであれば
「品目」「備考」などの行を設定しておきましょう。

Excelデータが用意できたら、
トップメニューの「取引」より、エクセルインポートを選択。

形式の選択→「収入取引データ」を選択し、
Excelファイルをアップロードします。

「振替伝票データ」は使いません。
厳密には売上計上は可能ですが、
こちらは設定すべき項目が収入取引データより多いほか、
債権債務管理機能が働かなくなります。
 
Excelデータにて
税込金額のみであれば「全ての金額が税込み」を選択します。
 
ここまででエラー表示があれば、それに対処し、
登録します。これでおわり。

一度Excelデータの形式を整理できれば、
その後はインポートするだけですので、
そこまで手間になりません。非常に有用です。

 

請求書

どんな方法?

freeeの請求書機能を使っている場合、
請求書を発行する流れでそのまま自動で売上を計上してくれます。

多くの場合、請求日≒売上日になるため、
非常にスマートに処理が可能になりますので、こちらもおすすめ。

 

売上の計上は?

トップメニューの「請求書」を選択します。

 

左側の項目に沿って請求書をつくっていくわけですが、
売上の計上に関係するのが2番目の「売上計上日」。
ここを設定してあげます。

「売上計上日」と「請求日」は、同じ日にも別の日にもできます。
決算の段階では調整するケースはあるかもしれませんが、
月の途中なら、こだわりがなければ同じ日で問題ないでしょう。
ちなみに厳密には、
・売上計上日はモノを売ったりサービスを提供した日
・請求日は、売上の確定に基づいて請求した日

 

請求書が完成したら、「発行」をクリック。
すると、ステータスが下書き→送付待ちに切り替わります。

これで売上の計上が可能になります。
「取引」を押すと、売上計上の画面に移行します。

 

請求書から概ねの情報は飛んできますので、
さらっと眺めて問題なければ「保存」。

一連の経理タスクの中で合わせて処理できるので、
非常に合理的です。

 

取引の登録・ファイルボックス・連続取引登録

どういう方法?

「取引の登録」は手動で各項目を入力する、
基本的な方法です。

「ファイルボックス」はやや変化球で、
請求書や領収書などのデータを取り込んで、
金額や日付を読み込んでくれるものです。
(精度はいまいちな印象)

「連続取引登録」は、
項目が一行に並んでいて
入力しやすいレイアウトになっているものです。
しかし、私が試した感じではまだ作り込みが甘い印象でした。

どれも効率の良い方法ではないので、
補助的に使う、という位置づけでしょう。

 

売上の計上は?

トップメニュー→「取引」にあります、
・取引の一覧・登録
・ファイルボックス
・連続取引登録
より各処理画面に飛びます。

「取引の登録」

以下の通り、各項目を入力します。

注意したいのは、決済ボタンを「未決済」にすること。
これで、まだお金はもらってないよ、という処理になります。

また、期日については、入力しなくてもかまいません。
期日=「お金が入ってくる予定日」ということで、
入力すれば、入金管理に利用することができるというものです。

 

「ファイルボックス」

こちらも取引の登録とほぼ一緒です。

 

「連続取引登録」

こちらもだいたいおんなじなんですが、
上部にある種類を「売掛金・未収金」にするのがポイントになります。

 

入金の処理

売上=入金であれば、
・売上が上がった
・入金があった
を同時に処理できますが、
売上→入金の場合、
売上の計上と入金を別々に処理しなければなりません。

以下では、入金時の処理方法を紹介。

ネットバンキング同期・明細アップロード

どんな方法?

・インターネットバンキング同期
・明細アップロード
は、どちらも「口座」をベースとした入力方法です。

「口座」とは、トップ画面の左側に出てくるこれです。

 

インターネットバンキングが
利用できる→ネットバンキング同期
利用できない→明細のアップロード

が基本になります。

いずれにしても、入金情報を基礎として、
「この入金は過去に計上した売上に対するものです」
という紐づけをしてあげる、という処理を行うことになります。

入金の処理方法は?

出入金情報の入力→勘定科目の登録、という2段階構成です。

ネットバンキングの場合、出入金情報が自動で入力されますが、
明細アップロードの場合、出入金情報をこちらで用意する必要があります。
具体的な方法はfreee公式ヘルプをご参照ください。

出入金情報を入力すると、
「未処理」として登録待ちの状態になります。

未処理の入金のうち、

「この入金は過去に計上した売上に対するものです」
というものについて、計上した売上と紐づけをしてあげます。

といっても、金額が一致していたりすると、勝手に推測してくれます。

もし合っていれば、そのまま登録するだけです。

推測してくれなかったり、推測が間違っている場合は、
編集メニューより、
「未決済取引の消し込み」から対象の売上を選択します。
「未決済の取引から選択する」を押すと、取引の一覧が出てきます。

複数の売上に対して、入金が一度で来る場合も対応できますし、
振込手数料などで、売上金額と入金金額が異なるパターンにも対応が可能です。
詳細はfreee公式ヘルプをご覧ください。

 

請求書→入金登録

どんな方法?

freeeの請求書機能を使っている場合、
売上計上が同時にできるとご紹介しましたが、
入金処理もこちらでできます。

 

入金の処理方法は?

対象の請求書編集画面より、「入金登録」ボタンを押します。

「決済をこの場で入力」を選択し、
所定の事項を入力すればOKです。

「明細から登録」とは、先程紹介した、
ネットバンキング同期や明細アップロードのことです。
この場合は、こちらでは処理しません。
 

債権管理→決済の登録

債権管理機能の中で、
未決済の取引に対して決済登録をすることで
入金処理をすることもできます。

「レポート」→「売掛レポート」です。

 
未決済取引=入金の紐づけができていない取引について、
取引先ごとに残高が確認できます。
(設定していなければ、「未選択」で表示。)
 
 
たとえば取引先を選択すると、
その取引先の未決済取引の一覧が表示されます。

 

ここで決済済みの取引があれば、選択すると、
さらに詳細が表れます。

 

「決済を登録」を押すと、入力画面が出るので、
ここで処理ができます。

 

現金出納帳をExcelでつくって
明細アップロードで一括入力している場合、
こちらの機能は使えません(重複してしまう)が、
現金の入出金をバラバラに入力する場合には
このような処理になるでしょう。

つづいて、
③先に入金があり、後になって売上が上がるパターンを説明します。

意外と知らない、会計freeeの売上計上方法の全体像③

①入金と売上のタイミングが一致するパターンはこちら。

意外と知らない、会計freeeの売上計上方法の全体像①

 


編集後記

先週はセミナー受講のため東京へ。
仙台ー東京間としては最高級の夜行バスに
乗ってみました。
座席がほぼフラットに倒れるので、ベッドに近い感覚。
これはいける!と思ったのですが、
朝、仙台に着いた後のぐったり感は結局変わらず…

銭湯にでも入っておけば違ったかなぁ?
でもそしたら新幹線で当日帰った方いいような…などと。

東京には学ぶことが多いので、
今後の悩みどころです。

昨日の一日一新

WILLER TRAVEL ニュープレミアム
船橋屋 鬼平江戸処店 かき氷
※一日一新とは→こちら

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