クラウド会計 vs icsca

仙台市内の交通機関で使える交通系電子マネーicscaの明細を
クラウド会計ソフトに取り込む方法についてまとめました。
(カード型のSuicaにも対応する方法です。)

ただ、結論的には、icscaはプライベート使用に留めておきましょう
(ビジネスにはモバイルSuicaを使いましょう)です。

今回のテーマは、
交通系電子マネーをクラウド会計への取り込む方法についてです。

・個人事業主の方で、これから確定申告をする方
・会社でicscaを利用されている方
はもちろん、
・クラウド会計について興味のある方
についても、
クラウド会計の現在地(何がどこまでできて、何ができないのか)を
把握するにあたって参考にしていただける記事です。

icsca→クラウド会計へのインポート方法4選!

概ねこの4パターンになるのではないかと思います。

①地下鉄駅券売機・②地下鉄駅窓口

地下鉄駅の券売機や窓口では、以下のような利用明細がもらえます。

改札にいる駅員さんに「icscaの明細がほしいんですけど…」といえば、
右側のようなレシートを出してもらえます。
他の方法では20件ほどしか出せないのに対し、
この方法だと100件まで出力可能なので、
最悪この方法で明細を確認しなければなりません。

取引が数件しかないようなら、
これら利用明細から個別に仕訳入力しても構わないでしょう。
逆に、出力件数がたくさんある場合は、
Excelにて所定のフォーマットにて利用明細を作成し、
そのExcelデータをインポートした方が楽でしょう。
(合計仕訳で一本切って終わり、という話も無くはないですが、
それだと話が終わってしまうので無しです笑)

過去に、やよいの青色申告オンラインをお使いの方向けに、
インポート方法を解説しています。

【弥生】Excelで自作した出入金データを「スマート取引取込」で取り込む方法
弥生会計には、「スマート取引取込」と呼ばれる機能があります。 銀行明細、クレジットカード、電子マネー等の取引データを 自動的に会計仕訳データに変換してくれるという機能で、 (理論上は)入力業務の大幅な時短をもたらす画期的なもの。 ただ、致命的な欠点があって、 銀行明細の場合、「インターネッ...

会計freeeやMFクラウド会計については後日記事にします。

ただ、Excelデータを作成するのは非常に面倒です。
入力する手間を極力なくすのがクラウド会計の大きなメリット。
できればデータのまま明細を確保したいところです。

③ICカードリーダー(Windows)

WindowsのPCであれば、
SONYのPaSoRi RC-S380というICカードリーダーを使って
csv形式のデータで明細を取得できます。

ただ、この方法だと、
・PCへICカードリーダーを接続
・icscaの読み取り
・csvデータのダウンロード
・会計ソフトへのインポート
という手順を踏む必要があり、
これはこれで、慣れないとそれなりに面倒です。

しかも最大20件しか出てきませんので、
うっかり20件を超えてしまうとアウトです。
(その場合、②地下鉄駅窓口でレシートを入手して、
出てこなかった取引を補てんします。)

④スマホアプリ(Android)

Google Playのアプリとして
「ICカードリーダー by マネーフォワード」
というものがあります。

AndroidスマホにicscaやSuicaをかざすと、
取引明細を読み取って自動で仕訳を切ってくれるものです。

日付、金額はもちろん、摘要に利用駅も表示されるので、
あとは科目を指定するだけです。
(icscaの場合、ほぼ交通費と推測してくれるでしょう。)

実際に試してみたところ、
取引件数は19件(なぜか20件ではなかった?)に留まりましたが、
スマホであれば手軽に取込が可能ですので、
そこまで苦にはならないでしょう。

アプリを開いて、スマホの背面にicscaやSuicaをくっつけるだけ。

こちらであればクラウド会計のメリットを十分に活かすことがあります。
ただ、使用できる会計ソフトがMFクラウド会計に限定される、というのがネック。

確定申告に使うならモバイルSuica

以上のように見てきましたが、

・明細を出すのが面倒くさい
・クラウド会計のメリット(日付、金額、摘要情報の自動取得)が活かせない

が理由で、④以外は実用には向きません。
しかも、④はiPhoneの場合は使えません。

このように、icscaにかぎらず、
カード型の交通系電子マネーはクラウド会計への対応がまだまだです。

この点、モバイルSuicaはクラウド会計との親和性が高いです。

モバイルSuicaは、Suicaの機能を搭載したスマホアプリです。
クラウド会計と容易に連携が可能で、
日付、金額、摘要情報の自動取得が可能です。

モバイルSuicaはAndroidでは原則年会費がかかりますが、
iPhoneでは年会費無料です(ただし、アプリはiPhone7以降に対応)。

利用の仕方や頻度にもよりますが、
・経費にするものとプライベートのものとが混じっている
・交通費以外のものが混じっている(Suicaの場合)
・残高や利用履歴を適時に把握したい
という場合には、モバイルSuica×クラウド会計が非常に有用です。
個々の取引を瞬時に(かつ自動で)取り込んで仕訳をつくってくれるからです。

icscaの場合は利用すればするほどポイントが貯まるので、
悩ましいところなんですけどね。
(スマホがAndroidでMFクラウド会計を利用するなら、
先ほどの④の方法があるのでicscaでも問題ないです。)

というわけで、
これからicscaやカード型のSuicaで確定申告する人は、
今回は上記の方法で取込みつつ、
来年に向けてはモバイルSuicaへの切り替えを
検討してみてはいかがでしょうか。

飯塚 千隼

仙台初のWordPressブロガー税理士・公認会計士。
クラウド会計・Excel・ITを駆使して経理効率化。
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