会計freeeには、さまざまな売上計上方法が用意されています。
なんとなく使ってみても処理は可能ですが、
最適な処理方法を採用できているかは分からないもの。
網羅的に整理してみましたので、
今一度見直す参考にしてみてください。
売上計上の3パターン
現金で売ったパンと、クレジットで売ったパン、何が違う?
たとえばコンビニを経営しているとして、
108円のパンが2つ、売れました。
一つは現金で決済、
もう一つはクレジットカードで決済されました。
現金決済分は、売ったその時、お金をもらえましたが、
クレジット決済分は、クレジットカード会社を通して、
翌月になってから、入金されました。
つまり、入金タイミングがずれたわけです。
しかし、同じタイミングで、
同じ金額のパンが売れたことに違いはありません。
この「売れたタイミング」にこだわるのが会計です。
売上は、実際に売れたタイミングで計上してね!
というのが会計のルールです。
入金と売上がズレると、処理が変わる
したがって、帳簿付けを行うには、
・入金のタイミング
・売上のタイミング
2つのタイミングを気にしなければならず、
売上の計上パターンには、以下の3通りになります。
②先に売上が上がり、後になって入金がある
③先に入金があり、後になって売上が上がる
今回はこのうち、
①入金と売上のタイミングが一致する
パターンの処理方法を説明します。
②売上計上→後日入金パターン
③先に入金があり、後になって売上が上がるパターン
「売上=入金」パターンの計上方法
売上タイミングと入金タイミングが一致する場合の
売上計上方法です。
以下の通り、5つの方法があります。
オススメは「自動」の2つ。
「手動」は補助的に使います。
ネットバンキング同期・明細アップロード
どういう方法?
・インターネットバンキング同期
・明細アップロード
は、どちらも「口座」をベースとした入力方法です。
「口座」とは、トップ画面の左側に出てくるこれです。
利用できる→ネットバンキング同期
利用できない→明細のアップロード
口座を開設する際に、どちらにするか尋ねられます。
売上の計上は?
出入金情報の入力→勘定科目の登録、という2段階構成です。
ネットバンキングの場合、出入金情報が自動で入力されますが、
明細アップロードの場合、出入金情報をこちらで用意する必要があります。
具体的な方法はfreee公式ヘルプをご参照ください。
さて、出入金情報を入力すると、
「未処理」として登録待ちの状態になります。
未処理の入金のうち、
つまり、売上=入金のもの
取引の登録
どういう方法?
手動で各項目を入力する、基本的な方法です。
ただ、効率の良い方法ではないので、
補助的に使うものです。
トップ画面上部の「取引」より、
「取引の一覧・登録」にあります。
売上の計上は?
こういった入力画面が出てくるので、埋めていきます。
収入・支出ボタンは「収入」、
決済ボタンは「完了」を選択し、
入金された口座を選択します。
発生日は、入金日=売上日を入力、
勘定科目は「売上高」、金額を入力します。
その他は必要に応じて。
最後に「収入を登録」を押します。
売上=入金なら「完了」、売上→入金なら「未決済」と
売上計上パターンに応じて、ここで切り替えることができます。
ファイルボックス
どういう方法?
こちらは「取引の登録」と似ているのですが、
ちょっと変わり種で、
請求書や領収書のデータをアップロードすると、
データ解析により勘定科目や金額などを仮入力してくれる、
というものです。
場所は、トップ画面上部の「取引」より、
「ファイルボックス」にあります。
入力イメージはこんな感じです。
売上の計上は?
ファイルをアップロードするエリアに、
データをぶちこみます。
(スマホアプリで写真を撮って取り込むこともできます。)
すると、こういった入力画面が出てきます。
項目は「取引の登録」と同じです。
収入・支出ボタンは「収入」、
決済ボタンは「完了」を選択し、
入金された口座を選択します。
取引日は、入金日=売上日を入力、
勘定科目は「売上高」、金額を入力します。
その他は必要に応じて。
最後に「収入を登録」を押します。
売上=入金なら「完了」、売上→入金なら「未決済」と
売上計上パターンに応じて、ここで切り替えることができます。
連続取引登録
どんな方法?
連続取引登録は、
「取引の登録」や「ファイルボックス」の進化系?で、
大量に取引がある場合に、集中的に処理できるものです。
場所は、トップ画面上部の「取引」より、
「連続取引登録」にあります。
下部に未登録の書類データが並び、
その上に入力欄が並んでいます。
入力項目が一行に並んでいるから、
入力しやすいでしょ、ってことらしいです。
売上入力方法は?
請求書、領収書などの書類データは、
あらかじめ「ファイルボックス」にてアップロードしておきます。
(データ無しで入力することもできます。)
アップロードできたら、
「連続取引登録」の画面下部より、該当のデータを選択。
(データ無しで入力する場合は、
「連続取引登録」の画面左下に「証憑なしで取引登録」を選択します。)
上部の選択欄にて、
記帳月は、該当の月、
種類は「現金・預金」、
口座は入金口座を選択します。
あとはデータをみながら、所定欄を埋めていきます。
なお、発生日は、入金日=売上日になります。
ここは何の指示もなく、
他の画面に映ると入力データが消えてしまうので要注意です。
(2018/7/26現在)
売上=入金なら「現金・預金」、売上→入金なら「売掛金・未収金」と、
売上計上パターンに応じて、ここで切り替えることができます。
ただし、
取引の登録が難解すぎるほか、
日付の入力がしづらかったり、
記帳月の選択に意味があるのか分からなかったり、
現状、作り込みが甘い印象です。
まぁ、どちらかというと、経費の処理がメインの機能でしょうから、
売上の計上、という点でいえば参考程度ですね。
■
つづいて、売上→入金パターンについて説明します。
②売上計上→後日入金パターン
③先に入金があり、後になって売上が上がるパターン
編集後記
昨日は東京にて、「ブログ道場」。
師匠のセミナーを受けてきました。
今の方向性でおおむね大丈夫、という自信が得られました。
ありがとうございました。
昨日の一日一新
ブログ道場
680円の昆布茶(ルノアール)
出先でブログ更新