無料Excel公開【弥生】スマート取引取込が遅いと感じたら試してほしい方法

【ご質問】
デスクトップ版の弥生会計で、
スマート取引取込を使っています。

インターネットバンキングと連携させていますが、
自動で預金の入力をしてくれて
残高を合わせる必要もなく、
科目ルールも決められるので、
とっても便利です。

ただ、処理量が多くなると、
読み込みに時間がかかって、
なかなか作業に取りかかれず、
イライラしてしまいます。

なにかいい方法はないでしょうか?

(K様・男性・経理職)

【ご回答】

CSVファイルのインポート機能を使い、
相手科目を「未確定勘定」に固定して入力する、
という方法を試してみてはどうでしょうか?

やってることは同じです。

また、CSVインポートはハードルが高い、との要望もありそうですので、
取込用のExcelファイルをつくってみたので公開します。

 

待ちくたびれて眠くなるスマート取引取込

スマート取引取込は、
取込そのものはスマートですが、
いったんブラウザを経由したり、
画面の遷移が遅かったりします。

入力の「手間」は減らせても、
入力の「時間」は結局そんなに変わらない、
なんて感覚を持ちがちです。

特に、ご質問のように、
取引量が増えてくると、
インターネットバンキングからの
取引の読み込みに時間がかかってしまいます。

もし待っていられないというのであれば、
CSV入力機能を使って、
スマート取引取込”的な”入力をする方法もあります。

 

概要ー相手科目以外は埋まる

スマート取引取込でやっているのは、
インターネットバンキングから読み込んだ出入金情報を用いて、
たとえば

12/1 普通預金500/????500 Amazon
12/3 ????260/普通預金260 楽天

というところまで仕訳を自動でつくってくれて、
残りの????になっている
相手科目だけを設定すればOK、というものです。

であれば、その???を、仮勘定でとりあえず入力してしまって、
正しい科目に直していく、というやり方でもいいはずです。

仕訳日記帳のイメージでいうとこんな感じです。

スクリーンショット 2018 06 28 19 56

「未確定勘定」以外の部分は、
インターネットバンキングの出入金明細から取り込める内容です。

あとは、科目を正しいものに直しつつ、
摘要を必要に応じて充実させるぐらいでしょう。

弥生会計の入力に習熟された方であれば、
こちらの方が入力しやすい、と感じるのではないでしょうか。

このような入力スタイルをやってみるのも一つの手ではないですか、
というのがこの記事の提案です。

 

具体的な手順

手順は以下の通りです。

①ネットバンキングにログインし、対象となる取引のデータを出力
②弥生のインポート形式に加工
③弥生会計に取込み
④未確定勘定の科目を修正

①ネットバンキングにログイン、取引データをダウンロード

インターネットバンキングにはたいてい、
入出金明細のCSVファイルをダウンロードする機能がついているはずです。

まずはその入出金明細のCSVファイルを入手。

たとえばゆうちょ銀行の場合はこんな感じ。

スクリーンショット 2018 06 28 19 36

↑「入出金明細照会」というメニューを開くと、
左下に「データダウンロード(CSV形式)」というのがあります。

こちらをダウンロードします。

 

②弥生のインポート形式に加工

弥生会計にCSV形式でインポートするには、
所定の形式に加工しなければなりません。

具体的なルールはこちらの弥生HPに掲載されています。

今回は、加工用のExcelファイルを公開しますので、
このファイルを前提に説明します。
(ゆうちょ銀行の出入金明細の形式に合わせてつくっています。
その他の銀行の場合は適宜加工してください。)

まず、「明細貼付」シートに、
ネットバンキングの出入金明細ファイルを貼り付けます。

スクリーンショット 2018 06 28 19 49

次に、となりの「取込設定」シートに移動すると、
マクロボタンがありますので、そちらを押してください。
これだけです。

裏で、弥生会計に取込める形式のデータをつくって、
取込用のCSVファイルにコピーする、という処理をやっています。

スクリーンショット 2018 06 28 20 58

なお、初回のみ、ちょっと仕込みが必要です。
・現預金科目の設定
・弥生取込用CSVファイルの作成と指定

このうち、CSVファイルの作成は、以下の手順です。
Excelで新規ファイルを作成

名前をつけて保存

ファイルの種類:CSV(コンマ区切り)に変更して保存

スクリーンショット 2018 06 28 20 24

 

③弥生会計に取込

弥生会計に取り込む際は、
「仕訳日記帳」をまず開きます。

そこで、左上の「ファイル」を開くと、
中程に「インポート」がありますので、こちらを選択。

スクリーンショット 2018 06 28 19 52

 

ここで、弥生取込用のCSVファイルを指定します。

スクリーンショット 2018 06 28 21 00

一回指定してしまえば、上記のようにファイル名が保存されるのですが、
初回だけ、ちょっと落とし穴があります。

それは「参照」を押しても該当のCSVファイルが出てこないこと。

ですが、右下のファイルの種類を
「テキストファイル」→「すべてのファイル」に変えてやると…

スクリーンショット 2018 06 28 19 54

 

CSVファイルが現れます。

スクリーンショット 2018 06 28 19 54

 

これで取込完了です。

なお、大量の仕訳データが一度に取り込まれる関係上、
間違うときは一気に間違ったりしますので、
事前のバックアップをおすすめします。

スクリーンショット 2018 06 28 19 56

 

④未確定勘定科目の修正

あとは最後の仕上げ、科目の修正。
経理の皆さまの得意な領域ですね。

取引が大量にある場合は、
置換機能なども駆使すれば、効率的に入力できるでしょう。

 

デメリット

最後に、この方法のデメリットを挙げます。

ネットバンキングにログインする手間がかかる

ネットバンキングはログイン管理が厳格な場合が多く、
パスワードが複数あったり、
秘密の合言葉的なものを要求されたりと、
慣れていないとログインするだけで大変ですので、
その先にある取引データを入手するのが面倒、
という問題があります。

したがって、取引量が少量であれば、スマート取引取込で十分です。

入力する取引の過不足がないか確認が必要

スマート取引取込の場合、
重複や漏れが無いように読み込んでくれるので
特に意識しなくていいのですが、
今回紹介する方法では、
任意に日付の範囲を設定できるので、
取引に過不足が生じるリスクがあります。

残高がズレてしまうと確認がたいへんですので、
1ヶ月ごとなど、処理する期間を明確に区切る必要があります。

ネットバンキングに照会できる期間に限度がある

入出金明細の照会できる期間は、各社によって異なり、
短い場合だと2ヶ月程度という場合があります。

スマート取引取込の場合は、
定期的に読み込みをかけてくれるものの、
今回紹介する方法では
手動での取込になるので、
照会できる期間のうちに
さっさと処理を行うようにしなければなりません。

こうしてみると、非常にすぐれた方法、
というわけではないですね。
ただ、特定の方には有用、と考えます。

 

弥生会計取込用のCSVファイル作成ツールはこちら。
※クリックすると、自動でダウンロードされます。

※ゆうちょ銀行の出入金明細の形式に合わせてつくっています。
その他の銀行の場合は適宜加工してください。
※マクロが組み込まれております。マクロを有効化してご使用ください。
※ご利用は自己責任にてお願い致します。当方では責任は一切負いかねます。

【編集後記】
今日は非常に蒸し暑い一日で、
しかも気温上昇のピークは17時の30℃。
仙台って、こんな気候でしたっけ??

【昨日の一日一新】
がぶ飲み ずんだクリームソーダ

飯塚 千隼

仙台初のWordPressブロガー税理士・公認会計士。
クラウド会計・Excel・ITを駆使して経理効率化。
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