税金入門編

経費をつくるという節税のワナがパッと分かる図解をしてみました

節税のために「経費をつくる」という表現をすることがありますが、

いたずらに経費を増やすと、
可処分所得が減って本末転倒だよね、

という話を図を使ってします。

要は

スクリーンショット 2018 06 26 20 17

↓ 経費を増やすと。。。

スクリーンショット 2018 06 26 20 17

ということです。
ご興味のある方はぜひ以下をお読みくださいませ。

個人の税金の計算構造

まずは話の前提として見ていただきたいのがこちら。

個人の税金の計算は、ザックリいうとこんな感じで図式化できます。

スクリーンショット 2018 06 26 20 17

左から見ていただきたいのですが、
まずは先立つものは収入。売上といってもいいです。
個人事業主の方なら、事業収入、
サラリーマンであればお給料の額面の金額がこれに当たります。

この収入をベースとして、経費を差し引いて、
課税所得なるものが計算されます。

税金は、この課税所得をもとに算出され、

税金=課税所得×税率

と算定します。

ここでの税金とは、以下が含まれます。
・所得税
・住民税
・社会保険料
(厳密には社会保険料は計算方法が異なったりしますが、
経費にならない不可避的な租税負担、
というニュアンスでこちらに含めるべきと考えています。)

課税所得から税金を差し引いた残りが、
可処分所得となります。

と、個人の税金は、このように計算していきます。

お金を稼ぐ=可処分所得を増やすこと

可処分所得とは、自由に使えるお金のことです。

生きていくために必要なお金であり、
また生活を豊かにしていくために必要なお金です。

具体的には、 

・生活費
・医療費、教育費
・趣味、旅行、贅沢品の購入
・生命保険料の支払
・ローンの返済
・貯蓄

などに回っていきます。
(一部所得控除になるものはありますが、ここでは割愛。)

個人がお金を稼ぐというのは、
厳密にはこの可処分所得を増やすことです。

「食っていく」
という言い方をしますが、
まさにお金を稼ぐ=可処分所得を作り出して、
その手残り資金をもとに生活を維持していく、という意味ですね。

 

経費をつくるという、間違った節税

さてここで表題の、「経費をつくる」という節税。

経費を増やすことで、たしかに税金は減りますが、
同時に可処分所得も減ってしまいます。

先ほどの図は、それを表現したものです。

スクリーンショット 2018 06 26 20 17

↓ 経費を増やすと。。。

スクリーンショット 2018 06 26 20 17

経費の赤いバーをものすごく増やしてみました。
すると、課税所得が圧縮されるので、
税金の負担もギュッと小さくなります。
ここまでは合格。

しかし、肝心の可処分所得もすっかり小さくなってしまい、
ローン返済で手一杯になり、
家計費や貯蓄にまで回らなくなってしまいました。
(いい感じに枠からはみ出してますね。)

よく、「経費は税金の割引である」と言ったりしますが、
まさにこのことです。

経費を使うことで、税率が30%だとしたら、
経費の30%分は税金を少なくする効果があります。

しかし、70%分は負担する=可処分所得を減らしてしまうことになってしまうのです。

税金の支払いは、
金額が大きいうえに、
事業をやっていると、
突然通知書が送られてきて納めなければならなかったりして、
精神的に痛いものです。

とはいえ、税金の支払を少しでも逃れたいからといって、
不要不急な交際費や消耗品の購入などに充てるのは考えものです。

IMG 4402

【編集後記】
今日は、先輩会計士さんにお声がけいただき、ランチ。
こんなに早く接点をいただけて、感謝です。

【昨日の一日一新】
HEICの変換

ABOUT ME
飯塚 千隼
仙台のWordPressブロガー税理士・公認会計士。 クラウド会計・Excel・ITを駆使して経理効率化。 詳細なプロフィールはこちら